📗『見えないものに、耳をすます』
突然ですが、あなたは
見えないものは信じますか?
怖い話やオカルト話
ではありません😅
最近読み直した本が、
本当に素晴らしくそちらの
タイトルなんです!!

SWITCHIインタビューという
達人と達人が対談する
NHKの人気番組です。
異業種の一流の方々対談で、
人気シリーズなのですが、
今回の対談が人気過ぎて
書籍化されたのがこちらの本です。
朝ドラで大ヒットした
あまちゃんの主題歌などを
手がける音楽家の
大友良英さんと
″これからの医療”を模索する
型破りな東大病院医師、
稲葉俊郎先生
お二人の対談が本当に
興味深かったです。

一見、音楽と医療という
全く異なる分野で
共通性がないように思いますが、
本書を読み進めていくと、
本当に共通点だらけで
感激してしまいました✨
本来の医療のあるべき姿を
常に模索している
稲葉先生のお考えに
頷いてばかりでした。
もちろん、
大友さんの音楽に向き合う姿勢、
音楽に対する考え方も
とても興味深かったです!
お二人の対談の舞台は
現在、東大の理学部管理の
小石川植物園にて
行われました。

小石川植物園はまさに、
黒澤明監督の『赤ひげ』に出てくる
小石川養生所があった場所です。
詳しくはぜひご一読頂きたいのですが、
以下、稲葉先生のお話を
ほんの一部抜粋してご紹介します。
「僕はここに来るたびに、
こういう風景が病院や医療の原点
なんじゃないかと思うんです。自然の中にいるとすごく元気になるとか、
薬草で病気が治るとか、
自然という存在や、
自然と調和した生き方を
思い出す場所こそ
生を養う場所(養生所)に
なり得るんじゃないかと」西洋医学というのは、
まず「病気はこういうものだ」
と定義する。その病気をなんとかして治そうと
することが大きな目的。だから病気を体にとっての
侵略者のように考え、
それと闘う(闘病)自分の体を「戦場」として見ている
ことと等しい。それに対して、
東洋医学の考え方は
そもそも人の体というのは
「調和的な場」であると捉える。生命とは、
ある調和的な場を保つことによって
生きている、と。病気になったということは、
その調和の場が崩れた状態
だと考える。それが病気や症状として
現れる。だからそれをまた
元にあった調和のある場に
戻していきましょう、と。西洋医学も東洋医学も
「体を治す」という目的は
同じとも言えますが、
自分の体をどう捉えているのか
という意味で両者は全く異なる
ものなのです。
▲出典『見えないものに、耳をすます』より引用
稲葉先生は東大病院時代、
心臓を内科的に治療する
カテーテル治療や先天性心疾患を
専門にされていた先生です。
もちろん、西洋医学も大切なので、
決して否定をしている訳ではなく、
時として本当に必要なものです。
しかし、普段から
ご自身のお体と向きう時に、
東洋医学的な視点もあれば
お体との健全な関係が
築けるのではないかと
考えております。
私自身、将来的には
サロンのお庭で薬草を育てたり、
自然療法に使える
自然の恵みを活用した
ホリスティックなサロンに
したいという夢が明確になってきました。

今回の本でも話題になっていた
映画『赤ひげ』
施術者たるもの、
ずっと気になっていたのですが、
ついに観賞しました!!
こちらも大変素晴らしかったので
後日感想をブログにUPしますね。
最後までご覧くださり、
ありがとうございました。