ラベンダー畑と蒸留所の視察③
いよいよ蒸留所へ
前回はラベンダー畑のハーブについて
お話をしました。
いよいよ、今回は本題の蒸留所のお話です。
現在稼働している蒸留所はもちろん、
約140年前のフランスの蒸留器も展示されています。
まずは現在の蒸留施設から。
蒸留所の窓から、ラベンダー畑が
見えるのがなんとも美しいです。
写真で伝わらないのが本当に残念ですが、
この場所にいる人だけが感じる感動があります!
それは・・・
ラベンダーのうっとりする香り
しかも、とても濃厚です。
なぜなら、蒸留しているので、
60kgで200㏄しか
ラベンダーのオイルは採れません。
なので、超濃縮オイルな訳です。
芳醇な香りがあたり一面に漂って、
誰もが幸せな気持ちになります。
ラベンダーオイルができるまで
蒸留の仕組みはシンプル。
お料理する方は「蒸し器」を想像してすると
分かりやすいです。
ラベンダーを蒸した水蒸気が
冷却されることによって、
水と油に分かれます。
この「油」こそ、皆さんの知る
ラベンダーオイル(アロマ)
(※正確には精油・エッセンシャルオイル)
「水」の部分は、
ラベンダーウォーターとされ、
化粧水などに使われます。
さらに、蒸し終わったラベンダーは
次世代のラベンダーの為に、
畑の肥料となってくれるのです。
余すことなく利用される、
とてもエコロジカルです✨
ラベンダーオイルは新鮮でない方が良い!?
なんでも「採れたて!」「できたて!」
というと、魅力的なキーワードですが、
ラベンダーオイルについてはそうとも言えません。
夏に蒸留して、それを瓶詰しますが、
その状態だと香りに「雑味」が多くなります。
なので、ひと冬寝かせるのです!
そうすることで、
香りの雑味が取れ、安定した
芳醇な香りのラベンダーオイルになるのです。
熟成させることで
香りが芳醇に豊かになる…
ワインなどお酒と似ていますね✨
143年前の蒸留器
こちらは143年前のフランス製の蒸留器です。
基本的な仕組みは似ていますが、
現在のように水蒸気で
ラベンダーを「蒸す」形ではなく、
「茹でる」スタイルです!
現在の「蒸す」方が、
雑味なく、香り高い精油が採れるので、
どんどんと改良され、現在の形になりました。
次回はマニアックなお話。
ラベンダー品種とオイルの違いについて
乞うご期待!